課題起点で解決手段を考え、お客様に伴走する
リサーチャーからアカウントマネージャーへ。役割は変わっても、仕事の軸は変わらない。
――これまでのキャリアについて教えてください。
QO入社前は、スポーツ用品メーカーで商品企画を担当していました。新商品の開発やリニューアルに携わる中で、当時の仕事は生活者起点というよりモノ起点で進むことが多く、「本当に生活者にとって意味のある商品になっているのだろうか」と感じる場面もありました。もう少し生活者を理解し、再現性のある形でマーケティングを考えたいと思ったことが、マーケティングリサーチの業界に転職したきっかけです。
QOにはリサーチャーとして入社し、関西支社で調査の実施や報告書作成などを担当しました。途中からはお客様先に常駐しながら営業も兼務し、「そもそも何を明らかにするべきなのか」といった調査の前段から相談を受けることも増えていきました。
その後、営業を兼務したままリサーチャーのチームリーダーを担当し、プレイヤーとして案件に向き合いながらメンバーの育成やチーム運営にも関わるようになりました。
現在はアカウントマネージャーとして、お客様との関係構築や課題解決に向けた取り組みをリードする役割を担っています。役割は変わってきましたが、「課題をどう整理し、何を明らかにするべきかを考える」という点は、これまでの経験を通じて一貫している部分だと思います。
――アカウントマネージャーとは、どんな仕事ですか?
お客様と自分たちが、きちんと“Win-Win”でいられるような取り組みや仕事をつくる役割だと思っています。
まずはお客様の課題解決や事業の成果につながる支援を考えること。そのうえで、そこに関わるQOのメンバーにとっても面白い仕事にしたいなと考えています。
目の前の課題だけでなく、その企業の事業戦略や組織の状況、業界構造まで想像しながら、「今、どんな支援が本当に意味を持つのか」を考えるようにしています。会社としての売上責任を担う立場でもあるのでプレッシャーがないわけではありませんが、それも含めて今の役割だと思っています。
とはいえ、あまり抱え込みすぎないタイプなので、寝るか走るかしてリセットしています(笑)。
――キャリアの変化で感じたことは?
一番大きく変わったのは、リサーチの見え方です。
リサーチャーの頃は「調査をどう設計するか、どう分析するか」に向き合うことが中心でしたが、アカウントマネージャーの立場になると、その手前にある「なぜこのリサーチが必要なのか」というところから考えるようになりました。
リサーチを単体の業務としてではなく、課題解決のプロセスの中の一つの手段として捉えるようになったことが、自分の中では大きな変化でした。
――仕事をするうえで大切にしていることは何ですか?
「見えている部分だけでなく、その奥にあるものに想像力を働かせること」です。
そのために、お客様がどんな仕事をしていて何に困っているのかをよく聞いたり、会社の事業や戦略について理解したりすることを意識しています。また、業界の情報を収集したり、情報をキャッチアップできる仕組みをつくったりしながら理解を深めるようにしています。
そうした前提を踏まえたうえで、自分なりの仮説を持ってお話しすることも大切にしています。

好奇心から仮説へ。考えることが、価値になる。
――仕事のやりがいは何ですか?
個人的には、好奇心が満たされることです。
提案を考えたりする中で、あれこれ仮説を立てる時間が純粋に面白いんです。大学では社会学を専攻していて、社会や集団の構造を読み解く研究をしていました。今の仕事も、目の前の現象の裏にある構造を考えるという意味では通じている部分があると感じています。
まず「考えること自体が楽しい」という感覚があり、それが結果的にお客様の課題解決や社会の役に立つことにつながっている点にやりがいを感じています。
――QOならではの良さはどんなところだと感じますか?
リサーチだけに留まらず、お客様の課題ベースで支援を考えられるところだと思います。
調査を入口にご相談をいただくことも多いのですが、必ずしも調査が最適とは限りません。その場合は一度立ち止まり、課題や前提を整理したうえで、既存データの活用なども含めて最適な方法を一緒に考えていきます。
リサーチで培った「データを読み解く力」や「数字を使って組み立てる力」を活かしながら、手段に縛られず課題解決を考えられるところが、QOならではの強みだと感じています。
お客様とともに問いを立て、一緒につくりあげていく。
――これまでに苦戦した経験や、壁にぶつかったことはありますか?
アカウントマネージャーになってからは、「どこに課題があるのか」「何を解決すれば前に進むのか」を考えるところから始まる仕事が多く、その難しさを感じる場面も増えました。
特に印象に残っているのは、所属する本部が立ち上がった直後、あるメーカーのお客様に提案を持ち込んだときのことです。商品企画のプロセス全体を支援する提案だったのですが、何度か提案してもなかなか採用されませんでした。
そこで改めて「なぜ通らないのだろう」と考えたときに、お客様の状況を十分に理解できていなかったのではないかと気づきました。社外から見えている課題は一部で、社内には別の事情や優先順位があるのかもしれない。そう考えるようになりました。
それ以降は、最初から完成した提案を持ち込むのではなく、仮説レベルなどちょっとした資料を持っていき、お客様と議論しながら課題や方向性を整理していく進め方に変えていきました。必ずしも私たちが主導するのではなく、お客様と一緒に課題を見つけていく形です。その進め方に変えたことで、以前より提案が前に進みやすくなったと感じています。
――成長を感じるのはどんなときですか?
いろいろな人を巻き込みながら仕事を進められるようになったと感じたときです。
リサーチャーの頃は、自分で手を動かして完結させられる仕事も多かったですが、アカウントマネージャーになると、社内のリサーチャーやプランナー、時には別部署のメンバーやお客様にも動いてもらいながらプロジェクトを進める必要があります。
その中で意識しているのは、まず自分からたたき台となる案を出すことです。何もない状態では議論が進まないので、自分なりの仮説を示して議論の土台をつくるようにしています。そうした進め方が少しずつできるようになってきたことも、この数年で成長した部分だと思います。

――今後の目標を教えてください。
個人として明確なキャリア像があるわけではないのですが、今は「会社としてどう事業をスケールさせていくか」というテーマに関心があります。
リサーチやプランニングの強みを活かしながら、もう一歩先の価値をどうつくっていくのか。まだ答えがあるわけではありませんが、その挑戦に自分も関わっていける存在でありたいと思っています。
――最後に求職者へのメッセージをお願いします。
外から見ると、創業60年以上のリサーチ会社ということで、少し堅い会社という印象を持たれるかもしれません。ですが実際は、いろいろな挑戦をしながら変化している途中の組織だと思います。まだ完成された組織ではないからこそ、一人ひとりの動きで変えられる余地も大きいと感じています。
また、リモートワークやフレックスなど働き方の自由度も高く、私自身も家庭と両立しながら働くことができています。ライフステージが変わっても働き続けやすい環境だと思います。
柔軟な働き方をしながら、新しいことに挑戦したい人や、組織をつくっていくプロセスを楽しめる人にとっては、面白い環境だと思います。